お米のはなし ~日経新聞記事より
こんにちは。イー道の駅リーダーのゲンです。
関東近郊の道の駅を200カ所回り、駅長さん、それぞれの地元の農家さん、果樹園さん、食品メーカーさんにお話を伺うことはとても勉強になっています。東京にいては分からないことがたくさん、知識のカタマリとなって入ってきます。現地に行ってお話するのって、本当にいいですね。
縁あって、群馬県みなかみ町のブランド米を販売できることになりました。
今日はひとつ、お米のお話をお届けしたいと思います。
日本経済新聞で、2014年度米(昨年秋に収穫したお米ですね)の食味ランキングが発表されたと報じられました。記事はこちら
このランキングは日本各県のお米を銘柄ごとに、または県単位より小さい地区ごとにお米を評価するものです。XX県のコシヒカリ、XX県△△地区のコシヒカリ、といった具合です。
代表的な検査機関として、一般社団法人 日本穀物検定協会があります。
1.どうやって評価するのか???
検査項目は2つあります。
・理化学試験
→水分(食味に影響)、タンパク質、アミロース(米の粘りに影響)などを機械で評価
・食味官能試験
→実際に米を炊き、見た目、香り、味、粘りなどを人間が評価します
2.評価はどうやって決める???
基準を設けて、それに対する優劣で決めます。
まず、複数の産地でとれたコシヒカリをブレンドして『基準米』とします。
基準米と同等であれば、A’(Aダッシュ)評価
基準米より優れていれば、A評価
さらに優れていれば、特A評価
逆に基準米より劣っていれば、B評価・・・となります。
3.どんなお米が特A評価を得ている???
全国的に有名な魚沼コシヒカリは、もちろん今回も特Aを取りました。
これ、『魚沼』というところが重要でして、『新潟県』コシヒカリというくくりではないのです。
一方で、同じ特A評価でも北海道の「ななつぼし」や「ゆめぴりか」、山形県のはえぬきなどは、県単位で特A評価を得ています。寒い地域だけではなく、愛媛県のヒノヒカリ、熊本県の森のくまさん(!)など、西日本や九州からも特A評価はたくさん出ています。
をご覧になると、日本一有名な米どころ新潟県は、すべて地区別に検査していることが分かります。福島県も会津と中通り(郡山~福島)は、同じコシヒカリでも別々にエントリーし、それぞれ特A評価を獲得しています。
地区ごとにエントリーするのは、例えば新潟ならば『魚沼』や『岩船』、『佐渡』といった地域一つひとつがブランド化しているため、同じ新潟のコシヒカリであっても、独自に評価を得たいのだと思われます。
4.お米の表示って???
私たちがお米店やスーパーで手にするお米は、大きく2つに分かれます。
・単一原料米
・複数原料米
単一原料米は、米の品種、産地、収穫年度がすべて同じお米です。
こんな感じの表示です。
それに対して、単一原料米ではないものは全て複数原料米です。
例えば同じコシヒカリ、同じ年度産であっても、新潟産が99%、山形産が1%であれば、中身はコシヒカリだけでも複数原料米ですし、袋に新潟コシヒカリと書いてはいけません。
同じ銘柄、同じ産地で収穫年度だけが違う場合でも、やはり複数原料米です。
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複数原料米
長野県産 コシヒカリ 平成25年度産 4割
長野県産 コシヒカリ 平成26年度産 6割
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・・・といった表示になります。
また、特に産地や銘柄を表示しないこともできます。
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複数原料米
国内産 10割
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というシンプルな表示になります。
この場合は、日本でとれたお米だということは分かりますが、何県のお米なのか、お米の銘柄は何か、いつ収穫されたのか、という点は分かりません。すべてブレンドされている可能性があります。
少々長くなりましたので、今回はこのへんで。
お付き合いいただき、ありがとうございました!
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